【コラム第2回】非無修正シリーズとは何だったのか?(2013.07.01)
2013年3月2日にカリビアンコムで華々しく立ち上がった新シリーズ「カリビアンコム×モザイク 非無修正シリーズ」について書いてみます。
このシリーズは、その名のとおりモザイク入り動画の配信をシリーズ化したものです。
なぜ、無修正にこだわっていたカリビアンコムが、モザイク入りの動画を配信するのか?
表向きには「無修正に抵抗があるS級女優を出演させるため」との説明をしています(ただし僕の裏読みは違います。詳細は下記)。
そのシリーズ第1作目がこちらです。
この動画、評価はどうだったのか?
一言でいえば、クレームの嵐です。
まあ、クレームの嵐は当然でしょうね。だって、明らかに顧客ニーズを見誤っていますから。
大多数のユーザーは、無修正が見たいからカリビアンコムに入っているのでしょう。モザイク動画を見たいのであれば、別にカリビアンコムでなくてもいいわけです。しかもこの作品のモザイクは、国内サイト以上にきついモザイクだったので、なおさらです。
そんな非無修正シリーズですが、開始から1ヶ月ほどで、2作目が出ることなく、上記の動画が配信停止になりました。
正式なアナウンスはありませんが、非無修正シリーズは終了したと思ってよさそうです。
なぜカリビアンコムはモザイクシリーズを開始しようとしたのか?
ここからが本題です。
上記では「明らかに顧客ニーズを見誤っていますから」と書きましたが、これはカリビアンコム側も分かっていることでしょう。
では、なぜカリビアンコムはモザイクシリーズを開始しようとしたのか?
推測ですが、今後に想定できる「無修正に対する法規制」へのテストではないかと思います。無修正業界のリーダーであるカリビアンコムとしては、常に広い視点で将来を見据えているわけです。
もしかしたら将来にあるかもしれない法規制に対して、どう立ち向かうか?
それで、「修正動画を配信したらユーザーはどういう反応をするのか?」という点を見たかったのかと思います。この作品の女優さんは一流でかわいいですし、作品内容も良作なので、単純に修正動画に対するユーザーの反応を見るにはちょうど良い作品でした。
推測の根拠
この推測には根拠があります。
2011年か2012年に、雑誌か何かの記事で、「ある無修正アダルトサイトは、将来の法規制を見据えて対応を検討している」という記事を見たような記憶があります。その具体的なテストが、今回のモザイクシリーズだったのではと思っています。
もし法規制がかかるとしたら、それは配信側ではなくユーザー側です。なぜなら、カリビアンコムのような海外企業による配信の場合、現地の法令が適用されるため、日本の法令では配信側に規制をかけることができないからです。
一方、日本にいるユーザー側に規制をかけることは可能です。他国の例でいえば、その国からアクセスできなくする技術を導入している国もあります。それ以外の法規制も、国がやる気になれば、いくらでもできるでしょう。
カリビアンコムとしては、そんな状況を見据えたうえで、今回のモザイクシリーズをテストしたのかなと思います。
その結果は上記のとおり、ユーザーの拒絶反応はひどいものでした。
今後の展望
いつの日か本当に法規制がかかるのなら、修正動画だけしか適法には出回らなくなります。そうなるとさびしいですね。その場合は、かつての裏ビデオ屋さんが復活すると流れになるとは思いますが…
とにかく無修正アダルトサイトのみなさま、がんばってください!