【コラム第63回】SBS系列サイトが完全終了の件(2025.09.03)
先日から何度か、最新のお知らせ・更新履歴の欄でお知らせしてきたとおり、今年の5月頃からSBS系列の動画サイトが次々とアクセス不能になりました。現在SBS系列サイトはすべてアクセス不能で、真っ白なページが表示されたり、ドメイン業者のページが表示されたり、どこにもアクセスできなかったりの状態です。状態はサイトによって異なりますが、いずれにしてもアクセス不能には違いありません。
僕はこのanzen1.netを運営している手前、興味のないサイトでも1ヶ月に1回はアクセスしているのですが、8月30日の時点では全滅でした。7月31日時点では全滅ではなかったので、8月のどこかで全滅になったのでしょう。そのため、SBS系列サイトはすべて閉鎖したものとして取り扱います。
このanzen1.netでは、2020年7月からSBS系列サイトはすべて最低評価に評価替えをして、入会するなと言ってきました。なので、おそらく入会して被害を食らった方はいないと思います。そもそもSBS系列サイトなんて、今となってはアダルト動画ファンから忘れ去られている過去の遺物だったと思います。もし、まかり間違って現在入会中で困っているという場合は、クレカ業者に連絡して課金を止めてもらってください(何もしなくても課金は止まると思いますが念のため)。
そんなSBS系列ですが、かつては無修正動画サイト界でそれなりに大きな存在でもあったんです。その歴史を知っている僕としては、SBS完全終了をスルーすることはできません。なので、今回このコラムを立てて、その件を書いていきたいと思いました。
SBSとは
海外のアダルト動画サイトを扱う系列の1つです。Sign Board Shopの略でSBSと称していました。系列についてよくご存じないようであれば、以下のページをご参考ください。
⇒ 海外アダルトサイトの系列とは?(別ウィンドウで開きます)
この業界で最大系列といえば、カリビアンコムを有するDTIです。SBSは一時期それに次ぐ規模で繁栄していた系列でした。
SBSでは、オールジャンル系のトリプルエックスが旗艦サイトでしたが、それよりも他のジャンルのほうが面白かったです。特に盗撮系サイトに大きな強みがありました。DTIでは扱わないようなタイプの動画が多く、無修正動画サイト界では必要な存在だったと思います。僕も古くはSBS系列サイトを結構利用していました。
凋落・閉鎖までの経緯
元から信頼感も安定感もあまりない系列ではあったものの、凋落への大きな契機は2020年に起きた、AVマーケット事件(事件名は僕が勝手に名付けました)です。SBS系列サイトだったAVマーケットというサイトにおいて、未成年の動画を出してしまいました。警察がらみの事件です。
AVマーケットはFC2コンテンツマーケットみたいに同人販売者がアップロードして販売する形でしたが、サイト管理がずさんであったため、無法地帯になっていました。僕は最初からヤバそうだと感じていたので、このanzen1.netでは一切紹介していませんでした。
この事件が明るみになった後の2020年7月中旬頃、急にSBS本部と連絡がつかない状態になりました。僕はこの時点で、SBS系列サイトはすべて入会しないよう警告を発していました。
その後、SBS本部は行方不明なものの、系列サイトは運営が続いていたサイトが多かったです(もちろん閉鎖したサイトもありました)。ただ、SBS本部が行方不明なだけに、系列サイトのサービス内容がどんどん悪くなっていくのは当然です。全く戦力にならない古臭い動画ばかり配信されるようになったり、更新が止まったりしたわけです。
そんな感じでSBS系列サイトは超低空飛行の運営が続きましたが、2025年5月頃から次々とアクセスできなくなる変調が発生し、同年8月にはついに全サイトがアクセス不能になりました。
この業界において、このような状態にまでなった場合、復旧したことは過去に一度もありません。SBSも例外ではなく、上記の経緯からして完全終了と考えて良いです。
SBS系列サイト一覧
以下では、AVマーケット事件以降も運営が継続されていたSBS系列サイトとその寸評を書いていきます。
オールジャンル系
■トリプルエックス
SBS系列の旗艦サイトです。DTI系列のカリビアンコムに張り合いたい意思を感じさせるサイトでした。
昔から動画本数の豊富さだけは立派でした。かつては「動画本数が1万本を超えていた唯一の無修正動画サイト」という地位にありました。それでいてカリビアンコムより価格が安かったので、一度は入会した人も多かったと思います。
しかし、配信動画の多くはつぶれた動画サイトから仕入れてきた古い動画でした。また、DTI系サイトから無断拝借してしまったこともあり、一時期問題になっていました。
それでオリジナル動画を作るようになったものの、長くは続かず、結局また古臭い動画を仕入れることで本数だけは増やし続けました。
簡単に言えば、「戦力にならない動画が山ほどあるサイト」という印象でした。満足度は時期にもよりますが、カリビアンコムを上回ったことは一度もないと僕は思います。
■マルの穴ピカデリー
まったく抜けません。ですが、ふざけた動画を揃えていて、良くも悪くもくだらないサイトでした。ある意味、唯一無二でした。
ただ、古臭い動画ばかりであり、2010年代半ばあたりからは完全に戦力外なサイトでしたね。
閉鎖は2020年の秋頃で、AVマーケット事件後、早期に閉鎖しました。
素人系
■ストリートギャルズ
一時期は輝いたサイトだったと思います。
どこから仕入れたのかよくわからないような謎素人動画を配信していて、これが結構良かったです。僕は特にデリヘル隠し撮りシリーズは好きでした。
ただ晩年は、古臭い動画ばかりとなり、まったくもって戦力外でした。
■リアル素人CLUB-XXX
動画や写真の投稿サイトですね。
一般でハメ撮りをしている人が、稼ごうというよりは「みんなで持ち合って楽しもう」みたいな趣旨でアップするようなサイトでした。
僕はあまり興味を持てませんでした。
人妻・熟女系
■熟女倶楽部
その名のとおり熟女サイトですが、このサイトが無くなるのは惜しいものがあります。なぜなら、化け物・モンスター系の熟女を多く配信してくれていたからです。
僕からしたら、きれいな熟女なんて見飽きているんですよね。なので、化け物・モンスター系の熟女のほうが見ごたえあったんです。
マニア・陵辱系
■マニア王
このサイトも無くなるのは惜しいです。料金は高かったものの、筋金りのマニアなら満足できるサイトでした。
本当にガッツリとしたマニア御用達サイトなので、僕個人としては強すぎるサイトでした。僕はうんこたれくらいがちょうどいいです。
盗撮系
■新のぞき本舗中村屋
今ある盗撮サイトはフェイクかNOZOXみたいな覗きサイト(対象者が撮られていることを承知している)です。それに対して、新のぞき本舗中村屋はガチ盗撮サイトでした。今はコンプラ的に絶対に無理ですので、貴重な存在でしたね。
細かいことは省きますが、このサイトはとにかく内部のゴタゴタが多いサイトでした。いつ無くなるんだろうと思って見ていましたが、案外生き延びた印象です。
■1919GOGO
トイレ盗撮を中心とした盗撮動画と素人動画を配信していました。僕は同じ盗撮系なら中村屋のほうがよっぽど見ごたえがあると思っていましたが、1919GOGOは結構な人気サイトでした。
1919GOGOといえば、デブキモオヤジが名物でしたね。素人動画に出演しては、しょっぱい絡みを見せていましたが、憎めないキャラクターが受けていて人気でした。AV男優っぽくない、しょっぱい絡みがむしろリアルさを引き出していたかもしれません。
■お風呂の中のプニョ
お風呂盗撮に特化したサイトでした。
1919GOGOに上位会員として入会すると無料で利用できました。多くの人はそういう利用の仕方をしていたんじゃないかなって思います。
洋物・外国人系
■ワールドコレクション
「ザ・洋物」のサイトです。
比較として、洋物で人気の金8天国は日本人向けに作った洋物サイトですが、ワールドコレクションは外国人が作った洋物サイトでした。なので、日本人が観るとなじみにくかったかもしれません。
やはり晩年は、古臭い動画ばかりとなり、まったくもって戦力外でした。
フェチ・専門特化系
■でぶ専どっとこむ
その名のとおり、かなり太った女性だけを集めたデブ専門サイトでした。ぽっちゃりではなく、本格的な肥満です。
唯一無二の強みを持っていましたが、本格的な肥満モデルを集めてくるのが難しかったのか、更新頻度は月1本増えれば良いといった程度でした。
あとは、サイトの料金システムが特殊で、とっつきにくいサイトでした。
やはり晩年は、古臭い動画ばかりとなり、まったくもって戦力外でした。
無修正動画サイトはDTI系列だけで良い
月額制の無修正動画サイトに関しては、DTI系列だけ見ていれば良いです。最も運営体制が整っている系列です。
⇒ DTI系列の動画サイト一覧はこちら(別ウィンドウで開きます)
月額制サイトは単品販売サイトよりお得ではあるものの、継続課金なので信頼性がとても重要になります。DTI系列サイトのカリビアンコムや一本道はもうかれこれ25年近い運営歴ですし、その間、クレカ情報の流出も聞いたことないですし、これ以上に信頼できる系列はありません。DTIもサイトを数多く閉鎖してきましたが、毎回ユーザーに極力迷惑がかからない形で閉鎖させています。そのようなところも、ユーザーからの信頼度が高い一因です。
単品販売サイトでもDTI系列のHey動画はもちろん良いですが、それ以外のFC2コンテンツマーケットも良いと思います。
ライブチャットサイトでもDTI系列のDXLIVEはもちろん良いですが、それ以外のSTRIPCHATも良いと思います。
SBSへ贈る言葉
ということで、以上がSBS完全終了の件でした。
実質的には2020年7月で終わっていた系列でしたので、「事件から5年もよく生き延びたな」という印象です。晩年はまったくもって戦力外ではあったものの、事件前までは僕たちを楽しませてくれたのは事実です。
終わり方は残念でしたが、「おつかれさまでした」という言葉をかけたいと思います。